資格取得で補助金がもらえる教育訓練給付金制度とは?

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政府によるリスキリングの促進もあり、資格取得に前向きな方も増えていると思いますが、資格を取得して補助金がもらえる「教育訓練給付金制度」という制度をご存じでしょうか?支給に条件こそありますが、新しいキャリアを開拓したい方を応援するための制度なので、ぜひ活用しましょう!

1.教育訓練給付金制度とは

教育訓練給付金制度とは雇用保険の給付制度であり、資格取得のために受けた講習費用の一部が後日ハローワークから支給されるというものです。
この制度の管轄である厚生労働省のWEBページでは『働く方々の主体的な能力開発やキャリア形成を支援し、雇用の安定と就職の促進を図ることを目的として、厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した際に、受講費用の一部が支給されるもの』と説明されています。

またこの制度は教育訓練のレベルに応じて一般教育訓練、特定一般教育訓練、専門実践教育訓練、の3つに分けられます。それぞれ支給対象者がやや異なるため、自らが対象となっているかチェックしましょう。支給対象者となる条件は、雇用保険の支給要件期間や被保険者資格の喪失期間などによります。
また受講費用に含まれるものは「入学金」「受講料」となります。交通費や宿泊費、食費などは含まれないため留意しましょう。支給金額は、受講費用の20%(上限10万円)~50%(年間上限40万円)になります。

2.申請・受け取りなどの流れ

教育訓練給付金制度を利用しようとする場合、まずは自分に受給資格があるか確認する必要があります。受給資格の有無はハローワークや、そのWEBページから確認しましょう。受給資格を満たしていれば、取得したい資格が厚生労働省の指定を受けているかを確認する必要があります。対象となる資格・講座は厚生労働省のWEBページから確認できます。
その後、実際に講座を受講・終了し、ハローワークへ支給を申請します。申請が受理されれば後日、受講料が支給されます。

3.対象となる資格

多岐にわたるため、一部を抜粋してご紹介します。詳しくは厚生労働省やハローワークのサイトをご覧ください。

① 輸送・機械運転関係の資格や講座
大型自動車第一種・第二種免許、中型自動車第一種・第二種免許、玉掛け・フォークリフト運転、床上操作式クレーン運転、クレーン・デリック運転士免許など
② 情報関係の資格や講座
Webクリエイター能力認定試験、Microsoft Office Specialist2010・2013・2016,
CAD利用技術者試験、Illustratorクリエーター能力認定試験、Photoshopクリエーター能力認定試験、VBAエキスパートなど
③ 専門的サービス関係の資格や講座
中小企業診断士、司書・司書補、ファイナンシャルプランニング技能検定、行政書士、司法書士、弁理士、税理士、キャリアコンサルタントなど
④ 事務関係の資格や講座
実用英語技能検定、TOEIC、TOEFL、中国語検定試験、日本語教育能力検定試験、簿記検定試験(日商簿記)など
⑤ 医療・社会福祉・保健衛生関係の資格や講座
同行援護従事者研修、介護職員初任者研修、看護師、准看護師、美容師、理容師、保育士、栄養士、歯科衛生士、柔道整復師、理学療法士など
⑥ 営業・販売関係の資格や講座
インテリアコーディネーター、宅地建物取引き士資格試験、調理師
⑦ 製造関係の資格や講座
製菓衛生師
⑧ 技術・農業関係の資格や講座
土木施工管理技士、管工事施工管理技士、建築施工管理技術検定、自動車整備士、電気主任技術者試験、測量士補
⑨ その他、大学・専門学校等の資格や講座
修士・博士 科目等履修 履修証明プログラム、職業実践専門課程、専門職学位課程など

4.備考

似たような給付金制度に
・技能習得手当
・短期訓練受講費
・職業訓練受講給付金
などがあります。それぞれの詳細な説明は割愛しますが、教育訓練給付金制度とは異なる制度のため、混同しないように気を付けましょう。

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